福袋には金銭的なお得感のほかに、見えないものを選ぶワクワク感、袋を開けるときのドキドキ感がある。このワクワク感とドキドキ感を楽しめないならば、福袋はやめた方が良い。
ものを買うのは単なる金と品物の交換ではない。店員さんとのやりとりが楽しかったり、商品を目の前にしてあれこれ悩むのが楽しかったり、買おうか買うまいか決断するのが楽しかったりする。金とものの交換に+アルファルファの楽しさがあるから私たちはものを購入するのだ。
実際、部屋を見渡してみると、使わないものはけっこう多い。使わないものがあるのに新たにものを買うのは、物質的な要求よりむしろ、精神的な欲求によるところが大きい。福袋は、並ぶ楽しさ、奪い合う楽しさ、開ける楽しさがある。たとえ、ちゃちな品物しか入っていなかったとしても、十分に楽しんで元は取っているのだ。福袋もそうで、商品に払う対価以上に、精神的に楽しんでいるのだ。
これを楽しめず、損した得したが最優先するような大阪的な人は、スーパーのチラシを隅から隅まで読んだり、特売情報ゲットにエネルギーを注ぎ込むのがベストなのだ。
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