金融機関は新規のお客に資金を貸し出す場合、その顧客が他社からどれだけ借りているか、過去に返済を延滞した事が無いかなど、顧客の借入れ状況ついて必ずチェックする事になります。こういう個人の借入れ状況を登録しているのが、信用情報機関と言われる団体です。金融機関から資金を借りた記録、またローンで商品を買った記録などがこの信用情報機関に登録されているのです。
金融機関から融資してもらう際に、契約書を良く読むと「本契約書に基づく借り入れないように付いては当社の加盟する信用情報機関に登録され、その加盟会員により予信判断のため利用される事に同意します」と書かれているはずです。つまり契約の段階で自分の借入れ状況を他の金融機関に除かれることを了承しているのです。これは元々顧客が借りすぎるのを防ぐ為貸金業法等によって顧客に対して定められている義務なのです。
信用情報機関は次の4団体です。
1、全国銀行協会個人信用情報センター(全銀協)
銀行系が中心で信販会社も会員になっています。消費者ローンの貸出し情報は最終返済日から5年間、事故情報は発生から5年間保存されます。
2、(株)シー・アイ・シー(C・I・C)
主な加盟会員は、信販、メーカー、流通会社です。ショッピング、キャッシングの実行情報は取り引き終了後5年間、事故情報は発生から7年間保存されます。
3、全国信用情報センター連合会(全情連)
全国のサラ金4500社で組織されています。貸出情報は完済日から5年間、事故情報は発生から5年間保存されます。
4、(株)セントラル・コミュニケーション・ビューロー(C・C・B)
外資の消費者金融系で流通・信販会社も会員になっています。実行情報は契約期間中のみ保存、完済情報は完済後7年間、事故情報は発生から5年間以内の保存です。
これらの4団体は破産歴や焦げ付き債務、返済の延滞などの事故(ブラック)情報の交流が有る事になっています。