これは、CMでもやっていたのでご存知の方も多いかもしれません。
一言医者に言うだけで薬代を安くする方法、それは、診察の時に「ジェネリック医薬品にしてください」という言葉を口にすることです。
ジェネリック医薬品とは、薬としての効果は全く変わらないのに、値段が20%~80%も安くなるという非常にありがたい存在。
薬としての効果が変わらないのに値段が安くなっているのには、以下のようなカラクリがあります。
まず、医薬品というのは開発した会社が独占的にその開発した薬の製造権利を持ちます。新薬の開発も「特許」ですから、当然その権利は守られるわけです。これを「先発医薬品」と呼びます。他の会社は、その先発医薬品がどれだけ優れた薬・売れている薬でも、真似して製造することはできません。
しかし、この独占権利は永遠に続くものではなく、20~25年で権利が消滅します。そうすると、当然他社はその薬の製造に入るわけです。全く同じ成分を使い、全く同じ効果のあらわれる薬を。こうして作られた医薬品が「ジェネリック医薬品」と呼ばれるものです。
そしてこのジェネリック医薬品、見ての通り開発費がほとんどかかりません。既存の薬と同じ物を作ればいいだけですから、ほとんど手間をかけずに製造できます。本来何百億という単位でかかる新薬の開発費ですが、その費用が丸々浮くわけです。こうしてジェネリック医薬品は、開発費がほとんどかかっていない為に、既存の薬の20~80%程度の価格で買える薬となるのです。これから薬をもらう際は、必ず「ジェネリックにしてもらえますか?」という一言を付け加えるようにしましょう。
※ただし、すべての医療機関で扱っているわけではありません。国が推進しているので、国立病院ならどこでもジェネリックにできます。