前提として、普段は読まずに保管する方法です。保存用にストックしたい大切な本の場合です。
以下の作業は、新品のうちに必ずしておきます。
①本が入る底面の広く浅い密閉容器を探します。
②帯封などは別にして伸ばして、無地封筒に入れてます。
③本と本の間にもセパレータとして吸湿性のある和紙などを挟みます。
④本は和本のように横に寝かせて重ねるのは2~3冊までにします。
⑤容器内の底辺四隅に乾燥剤と防虫剤(無臭のもの)を入れます。
⑥本と先ほどの封筒を入れた容器の蓋を閉じて、日光が全く届かない冷暗所に置きます。
⑦容器を積み重ねても容器の中身に重力がかからないように気をつけます。
⑧半年毎に薬剤の交換をします。
作業中に手の脂などが付いたらそこから変色などの恐れがありますので、必ず薄手の手袋をして作業します。
補足:
①既によれている場合は?
程度問題だと思います。『よれ』の程度が酷いばあいは、何らかの方法で展伸させてから保存されるのがよろしいのではないでしょうか。ラテックスグローブ(医療機関で手術で使うようなもの、薬局、ホームセンターなどで売っています)を装着して、先端が薄く広がって いるような器具(切手用ピンセットなど)で、印刷面をできる限り傷つけないように注意しながら作業をしてみてはいかがでしょうか。
②実用書の場合は?
インクが特殊用な場合で、の成分を十分に吟味してから使用すればよろしいかと思います。お知り合いに薬剤に詳しい方がおられたら質問していただければと思います。