いざ仕事をやめることになったときに、できるだけ得するやめ方をするべきです。これだけ失業が身近になった時代では、しっかり知っておきたほうが賢明でしょう。
失業手当の給付額は、退職前の賃金額と雇用保険の加入期間(その会社に勤めていた期間)で決まります。
それを式にすると、
給付額=基本手当日額(賃金日額×50~80%)×給付日数
基本手当日額は、退職前の6ヵ月にもらった賃金の合計(ボーナスは含まず)を180で割った額のおよそ50~80%。ちなみに賃金が低い人ほど高い率になります。
しかし基本手当日額には上限があり、いくら退職前の給料が高くても基本手当日額は7310円(30~45歳の場合)以上にはなりません。
加入期間と退社理由で決まる給付日数が肝心です。
例えば、あなたが入社5年を目前に会社を辞める場合と、少し我慢して5年以上にしておけば、30日分も失業手当が多くもらえます。
基本日額が5000円だったとしたら、15万円もの差になります。かなり違うでしょ!
それから会社を辞めるにはいろんな理由があると思いますが、もし仕事で体をこわして退社する場合もちょっとの違いで差が出ます。
そのまま辞めてしまうと、自己都合になってしまいますが、会社に訴えれば会社都合にしてもらえる可能性があります。
ちなみに失業手当の給付がはじまるのは、自己都合の場合は約4ヵ月後、会社都合の場合は約1ヵ月後になります。
また給付日数がなくなる前に就職が決まった場合、再就職手当(残り給付日数の3分の1相当)がもらえるので、これも忘れずに申請しときましょう。