お気に入りのCDを再生していたら、突然「ブツッ」と音飛びが…。
大切な曲が途切れてしまった瞬間、ショックを受けた方も多いのではないでしょうか?
CDは傷や歪み、静電気などの影響で読み取りエラーが起こり、音飛びや再生不可となってしまうことがあります。
しかし、軽度の音飛びであれば、意外と簡単な方法で修復できる可能性があります。
今回は、自宅でできる「CD修復の裏技」を3つ、さらにその効果と代替方法まで含めてご紹介します。
聞き慣れない方法かもしれませんが、実は「CDを冷凍庫に入れる」ことで音飛びが改善するケースがあります。
CD素材であるポリカーボネートは、わずかに伸縮します。冷却によって微細な歪みや反りが整い、レーザーが正常にトラックを読み取れるようになることがあります。
濡れたままや冷えたままプレーヤーに入れるのは絶対にNGです。レンズに水滴がついて故障の原因になりますので、充分に乾燥させてから再生しましょう。
この方法は、ディスクの反りが原因で読み取りがずれている場合には有効ですが、表面の傷や汚れが原因の場合には効果がありません。
また、温度変化によりディスク内部にダメージが入る可能性もあるため、注意が必要です。
代わりに、ディスクを軽く平らに押しながら一晩放置する方法も反りの矯正には有効です。
CDの表面についた浅い傷が原因で音飛びが起きる場合、歯磨き粉で表面を磨くことで修復できる可能性があります。
一点に力を入れて磨くと、かえって傷を深めてしまう可能性があります。
全体をまんべんなく、丁寧に優しく磨くのがコツです。
歯磨き粉は応急処置にはなりますが、傷の深さや材質によっては効果が出ない場合もあります。
より安全に行いたい場合は、市販のCD/DVD専用の修復キット(ディスククリーナー)を使うことをおすすめします。
CDに手を加えたくないという方におすすめなのが、再生機器の角度を変える方法です。
読み取りレンズとCD面の角度が変わることで、読み取り位置のズレが補正される場合があります。
実際に、ゲーム機(例:初代PlayStationなど)でもこの方法が効果的だという報告があります。
CDの問題ではなく、プレーヤー側の読み取り性能に差があることも。
別のCDプレーヤーやパソコンで再生すると、スムーズに読み取れることもあります。
音楽CDなら、PCに取り込んでデジタル保存(リッピング)するのも一つの方法です。
方法 | 効果 | 注意点・限界 |
---|---|---|
冷凍庫で冷やす | ディスクの歪みを矯正 | 乾燥が不十分だと機器に水滴がつく/深い傷には効果なし |
歯磨き粉で磨く | 浅い傷を滑らかにして読み取り精度UP | 力を入れすぎると逆効果/深い傷には向かない |
プレーヤーを立てる | 読み取り位置を補正 | すべての機器で効果があるわけではない |
上記の方法は「軽度の傷や歪み」に対して有効ですが、深い傷や盤面のひび割れがある場合は修復が困難です。
また、家庭用プレーヤーや再生ソフトとの相性によっても、結果が異なることがあります。
心配な方は、市販の修復キットや専門業者への依頼も検討しましょう。
音飛びのするCDでも、ちょっとした工夫で再生できる可能性があります。
冷凍庫で冷やす、歯磨き粉で磨く、プレーヤーの角度を変えるといった方法は、手軽に試せる実践的な裏技です。
ただし、これらの方法はあくまで「軽度なトラブル」の場合に限られます。
諦めて捨てる前に、ぜひ一度これらのテクニックを試してみてくださいね。