魚の鮮度を保つクーラーボックスの選び方

釣った魚の鮮度を保ちながら自宅まで運ぶ重要な役割を担うクーラーボックス。
釣り人なら誰もが持っていますね。
釣り用クーラーは鮮度を保つために、保冷力がかかせません。
その為レジャー用等のクーラーに比べて高価ですが、それとはくらべものにならないほどの保冷力を持っています。
その違いとは断熱材、厚さにあります。
レジャー用でも有名メーカーの物は良い物もありますが、釣りには性能、また使い易さから釣具メーカーのクーラーがやはり段違いに上回ります。

クーラーボックスに使われる断熱材の種類

断熱材には３つの種類が主流になっています。
真空パネル、発砲ウレタン、発砲スチロールの３種類です。
それぞれ性質や値段に違いがあります。

真空パネル　保冷力：★★★
現在で一番保冷力のある素材です。
真空は熱を通さないのでクーラーボックスの中と外を完全に遮断することが出来ます。
水筒の魔法瓶みたいなイメージですね。
保冷力はピカイチですが、その分値段も高価です

発砲ウレタン　保冷力：★★☆
主流の断熱材で、多くのクーラーはこの発砲ウレタン素材の物が多い様です。
保冷力は真空パネルには劣りますが、一日の釣行でしたら全く問題ないです。
上の真空パネルのクーラーは値段が非常に高価ですので、比較的安価で効果もソコソコの発砲ウレタンが一番人気があると思います。
下の発砲スチロールに比べて1.5倍くらいの保冷力があると言われてます。

発砲スチロール　保冷力：★☆☆
発砲スチロールは、上の二つに比べて保冷力は低いですが、値段が安価なのが特徴です。
保冷力が低いといっても、釣り用クーラーはしっかりと厚みがあるので半日くらいの釣行であれば、氷をたくさんいれておけば大丈夫です。
夏場の使用では少し注意がいります。
ダイワのクーラーですと、スーパースチロールという呼び方をしています。
シマノのクーラーですと発砲ポリスチレンというのがこれにあたります。

クーラーボックスの容量

クーラーボックスは釣り道具の中でも大きいので、とても荷物になります。
大きくなればなるほど重くなります。
サビキ釣りにバカデカイクーラーを持って行っても邪魔ですしね。
本当は釣り場、釣る魚に合わせたクーラーを数種類持っておくとベストですが、一つだけ持つということであれば、クーラーの内寸で４０～５０センチくらいの物をオススメします。
小物釣りには少し大きいですが、大物を釣ったときでも魚を折り曲げれば入りますし、最悪しっぽと頭を切り落とせば持ち帰ることは可能です。
容量ですと２０ℓくらいがオールマイティではないかと私は思います。

おすすめクーラーボックス

〇オールマイティに一つ持つならこのサイズ。黒鯛釣りにもベストな大きさ。

シマノ　スペーザ　ベイシス180
シマノのスペーザというクーラーボックスで、ベイシスというのはグレードです。中級グレードですね。
18ℓの容量で、内寸：幅172×長442×高225 外寸：幅289×長560×高323です。横長のボディですので６０ｃｍのシーバスなら多少折り曲げれば入っちゃいます。フタが両側のどちらからでも開けることができ、また洗う時に丸ごと外せるのでとてもメンテナンスが楽です。
私は体重６０ｋｇですが、このクーラーに座っても大丈夫でした。
こちらのベイシスというグレードは断熱材が発砲ウレタンを使用しており、シマノの規格によるとクーラー容量の２０％の氷を入れた状態で３５時間保持できます。

シマノ　スペーザ　リミテッド　１８０
上のベイシズの上級グレードです。
一体型３面真空パネルで、４０時間の氷を保持できます。
真夏の長時間の釣りや遠征等にはこのグレードが必要となってきます。
クーラーは長く使うことができるのではやり真空パネルの物が対応できる釣りの幅が広がりますね。

シマノ　スペーザライト１８０

上二つのベイシス、リミテッドの下級グレードです。
断熱材はPP樹脂+発砲ポリスチレンで、３０時間の保冷力です。
一番下のグレードでもこれだけの保冷力があれば十分ですね。

サビキやキス、ハゼなどの小物にはこちらがベスト

ダイワ　クールラインⅡ　ＧＵ－Ｘシリーズ

ダイワのクールラインⅡです。
こちらは発砲ウレタン素材の断熱材です。
上のサイズは１１リットルで小さ目ですが、サビキ釣り等の小物釣りには非常に軽くて使い易いサイズだと思います。
こちらは小物釣りに便利な、釣った魚を入れる投入口がフタについており、頻繁にフタを開けて冷気が逃げることのないようにできています。

小さいクーラーは氷の容量も少なくなってしまいますし、数釣りには必須機能です。
フタは完全に取り外し可能で水洗いもラクラク。
500mlペットボトルが縦置き可能なとろこもポイントです。
こちらのクーラーボックスは11,13,16,20,26リットルの５サイズがあります。
食べ物を入れたりするときはもう少し大き目でも良いですね。