金を借りた相手が普通のサラ金やカード会社ならそれほど心配有りませんが、多少危ない取りたてを行う街金も無いとは言えません。
金融業であれば銀行であれ、サラ金であれ、極端を言えば、闇金でさえよりコストをかけずに多くの金を短期で回収するのがもっとも重要な事です。
「サラ金規制法」以前はサラ金にとっても取りたては比較的楽なものでした。
夜討ち、朝駆けで相手に電話し家を訪れ、大声で返済を迫ったり、要するに相手の嫌がる事を延々と繰り返せばいいのです。
それが法律が施行されて取りたて訪問時間が制限され相手を脅かすような行動も禁止されてしまったのです。
かくして取りたてにもテクニックが要求される事となってしまった訳です。
街金の場合は法的手続きを取ることが多くなっています。
もちろん裁判ではなく、不動産に担保を設定したり連帯保証人を立てるようにしたのです。
街金と契約する際に「強制執行許諾公正証書」で金を借りる事が多くなっています。
これは裁判所の出す判決と同等の効力を持っており、強制執行(つまり差し押さえなど)をが簡単に出来てしまうものです。
家屋などが担保になっている場合支払が無い時には即座に競売に掛ける事が出来ます。
貸す段階で相手が払えなくなった場合の事を考え、その対処法を検討するのが街金の特徴と言えます。
自己手形が担保であると1回でも支払いが遅れた時に即時全額返済という条件が契約書に必ず記載させています。
本人がダメとなればすぐに保証人を尋ねます。
会社勤めの保証人であれば退職させてでも回収しようとするものです。
大手サラ金ならいざしらず、回収のきつさは想像以上なのです。
というのは「金主」に対する保証もしなくてはならないので必死です。
自己破産者に対しても容赦しないものです。
自己破産が認められ、免責が下りれば法的には返済義務は無くなります。
しかし債務者が「自由意志」で支払いたいとなれば誰も止めません。
「第三者」がやれば免責通知をコピーして近所にバラ撒いたり、家の壁に貼ったり、会社に言いふらすなどの嫌がらせをしてもせいぜい軽い犯罪にしかなりません。
免許の無い闇金などほそれくらい当然のようにやります。
コメント