長文読解は、流し読みをする習慣を身に付けるだけです。1日1時間、30時間くらい流し読みすれば、脳内に行動記憶として定着し、読むための回路が出来上がりますから、後は自信を持って試験に臨むだけです。

で、流し読みの仕方ですが、ポイントは2つ。

①準備段階として、一読して主体と動詞と対象を見分けられるようになること。
そ のためには、文法がある程度は理解できていないといけませんが、ここが問題です。

英語なんてものは基本的に「A→B」の羅列です。例としては、He plays baseball. 「A」は「He」、「→」は「plays」、「B」は「baseball」です。
主体となる部分と動作を表す部分と対象となる部分が並んで文章を作ります ので、それが見極められるかどうかです。形容詞や副詞や関係詞といったオマケもついてきますが、あくまでオマケですので、惑わされずに、主体は何か、動詞 は何か、対象はどれか、を見抜けるようになってください。

オマケに惑わされないためにも、文法はしっかりと理解しておいてくださいね。

例えば、 The homeless cat that I had spoken to you yesterday stole the cake that he had baked. これを単純化すると、The cat stole the cake. で、猫がケーキを盗んだ。

それ以外は全部オマケ。

後は、どんな猫がどんなケーキを盗んだんだ?
とういうことで、関係詞の中などを読み解く作業になるわけです。

The (homeless) cat (that I had spoken to you yesterday) stole the cake (that he had baked). と最初は要らないものをカッコでくくってみるのも手ですし、The homeless cat that I had spoken to you yesterday / stole / the cake that he had baked. とスラッシュで分けてもいいでしょう。

大事な骨となる要素を見逃すと、長文を読んでも何が書いてあるのかサッパリってことになりますので、できれば、これ を目で行なえるように心掛けてください。

②欧米的読み方を身に付けること。
簡単なことです。ほぼ自問自答で読んでいくだけです。

例えば、I speak English. これをどう読んでいくか。

I 私。私はどうしている? speak 話す。何を話す?English 英語を。って具合に順番に自問自答しながら読んでいきます。

The cat is playing with a ball. The cat 猫。
何している? is playing 遊んでいる。

何を? with a ball ボールで。という具合です。
この時も①を踏まえて、主体はどの部分か、主体の動作を表す部分はどれか、対象は? オマケは? と判断しながら読むようにしてください。

例えば、It is important that you make an effort honestly. これだとどうなるか。
それが大事。
何が? あなたが作る。何を? 努力を。ああ、努力するか。で? 地道に。

なるほど。地道に努力することが大事ってことか。ってとこですが、わざわざ「地道に努力することが大事」なんて単語を置き換えて和訳するなんて時 間の無駄です。

文章を置き換えずに理解し、さっさと次の文章へと進んでいく。

そのための自問自答式読解の訓練です。
速く読んで和訳せずに早く文章を理解す る。そのための練習とお考え下さい。

エクササイズ。①と②を身に付けるために、何を読むかですが、試験問題みたいな難しい長文はやめ てください。

まず、あなたが読むべきは中学1年から3年までの英語の教科書です。
それを何度も何度も目で追って、①と②の読み方で読めるようになることで す。

1年間お世話になった教科書たちなんですから、知らない単語もなければ知らない文法もありません。
わざわざ新しいことを覚えなくていい文章がたくさん 載っているのですから、読み方、ただこの一点に集中して練習できるというわけです。
最初は単語を追っていくので、This こいつが主語で「これは」。「これ」がどうした? is こいつが動詞で「です」か。「これです」って、何が「これです」なんだ? an apple. ああ、こいつが対象で「リンゴ」ね。と、かなりまどろっこしいし、面倒くさい作業です。でも、そういう読み方の習慣がついていないから、習慣をつけるよう にやっているわけですので、やれるように心掛けてください。頭の中に欧米式の読み方で読む回路を作るための大事な作業です。そして、自問自答せずに3冊の 教科書を流し読みできるようになったら、試験問題などまだ見ぬ文章にチャレンジしていくといいでしょう。ちなみに、中学1~3年の教科書を流し読みする と、過去の単語や文法の復習にもなりますから一石二鳥ですよ。

やればできます。頭で覚えるのではなく、体で覚える訓練ですので、地道にコツコツとやるしか手はありませんが、必ずできるようになりますので、実践してみてください。